ここではモル(mol)メル(mel)そしてレム(rem)に関する記録を掲載しています。
目次
1. 基本情報
2. 体重の推移
3. 音声の種類
4. 行動・トレーニング
5. 刺激と反応(制作中)
1. 基本情報
名前 | mol |
購入日 | 2018/6/28 |
価格 | ¥5,378 |
種類 | イングリッシュ |
性別 | オス |
誕生日 | 2018年5月下旬 |
出身地 | 台湾 |
経由 | 大阪府寝屋川市 |
命日 | 2023/9/19 (5歳3ヶ月25日) |
名前 | mel |
購入日 | 2019/12/1 |
価格 | ¥5,478 |
種類 | 巻き毛(アルビノ) |
性別 | オス |
誕生日 | 2019年11月上旬 |
出身地 | 静岡県 |
経由 | 大阪府寝屋川市 |
命日 | 2023/2/6 (3歳3ヶ月1日) |
名前 | rem |
購入日 | 2023/3/5 |
価格 | ¥24,800 |
種類 | レックス |
性別 | オス |
誕生日 | 2022年11月上旬 |
出身地 | オランダ |
経由 | 千葉県柏市船戸 |
☆モル
モルは私が初めて一緒に暮らした動物です。とっても人懐っこいモルモットでした。いつもケージの中から私たちの方を向いていました。空腹の時だけでなく撫でてほしい時もケージから顔を出していました。天使でした。掃除の間は自ら私のももに乗ってくつろいでいました。好物は人参、りんご、レタス、そしてパプリカでした。気分でキャベツやスイカ、みかんも食べました。芋類やトマト、きゅうり、セロリ、パセリ、イチゴの実は食べませんでした。
視力や聴力、嗅覚が鋭いように見えました。というのも餌の位置をすぐに特定し的確に接近していたからです。さらに「物覚え」も良く、決まった場所以外のうんちを排除することによって特定の場所で多くの排泄をすることができました。
☆メル
メルはとても美しいモルモットでした。私たちはさまざまな方法で接しましたが亡くなるまで決して懐くことはありませんでした。ただ、頭を撫でた時だけ気持ちよさそうに目を細めていました。懐かずとも天使でした。一方で唯一、モルには懐いていたように思います。というのもモルにのみ過剰な接近を許していました。なんなら彼の体に頭を埋めていたりもしました。一般的にモルモットはオス同士を接近させると互いに威嚇したり噛み合ったりすることが知られていますがモルとメルの間にそのような争いはありませんでした。野菜の取り合いはありましたが^^; 好物はレタス、みかん、人参でした。気分でキャベツやりんご、スイカも食べました。一方でモルと同様にきゅうりやパセリなどは全く食べませんでした。
☆レム
レムは、じゃじゃ馬です。私たちが久しぶりに若いモルモットと接しているから余計に元気に思えるのかもしれませんが、少なくとも脚力や握力が強いです。文字通り爪痕を残していきます。噛む力も加減ないです。出血必至です。モルとの対面も試みましたが、モルは恐る恐る接近する一方でレムはすぐモルの鼻を齧ろうとし、それきりです。それでも、やはり、彼も天使です。好物はセロリ、パセリ、三つ葉、人参、レタス、豆乳など割となんでも食べます。一方で、りんごは食べません。カボチャもあまり食べません。。もっと懐かせたくて毎日たくさん撫でています。
2. 体重の推移
モルモットの体重は1歳くらいまで右肩上がりで増加しその後は緩やかに増減を繰り返すようです(参照1)。モルに関しては、はじめの頃は体重を測る余裕がありませんでした^^; ですので生後4ヶ月ごろからたまに計測するにとどまっていました。そしてメルがうちに来てから毎週測定するようになりました。
☆モルの体重
モルの体重は、確かに1歳毎まで右肩上がりで増加しその後停滞しました(Figure 1)。そして2020年11月25日に鼓腸症に罹患した際、体重は急激に減少しました(Figure 1)。幸いにも数日で快方へ向かい亡くなるまでの間、増減を繰り返しつつ、緩やかに増加し続けました(Figure 1)。ただし、2022年7月頃から脂肪腫が発生してから亡くなるまで肥大化し続けたので、脂肪腫を除いた体重は減少していた可能性が大きいです。と言いますのも3歳を超えたあたりから身体全体において骨張った感触がありました。また、亡くなる間際は摂食量が減少していたにもかかわらず体重に大きな変動はありませんでした。
Figure 1: モルの体重の推移
☆メルの体重
メルの体重もまた、生後しばらく右肩上がりに上昇し、1歳過ぎあたりで一時頭打ちとなりました(Figure 2)。2022年6月頃に体調不良(腹部に張りが認められたのでおそらく鼓腸症。マッサージとビタミン・乳酸菌を多めに投与し回復)があり減少しました(Figure 2)。そして、2022年12月後半からおそらく不正咬合を原因として急激に体重が減少しました(Figure 2)。
Figure 2: メルの体重の推移
☆レムの体重
レムはペットショップで出会った時点(生後4ヶ月)で、なんと738 gもありました。この体重はモルならば推定生後10ヶ月程度、メルでは生後1年程度に相当します。おそらく劣悪な環境に閉じ込められていたのでしょう。私たちが出会った時、彼は店頭にはおらず小さな部屋に他の多くの動物と同じ室内で生活していました。ケージも50w*30d*30h程度の虫籠のようなものでした。満足に運動もできなかったのでしょう。やや話が脱線しましたが、とにかく適正体重に戻そうと思いました。とはいえ私たちは彼らに牧草、野菜、ビタミン、乳酸菌など必要なものしか与えていないので連れて帰ってきた2023年3月5日からレムの体重は大きく増減することなく現在に至っています(Figure 3)。
Figure 3: レムの体重の推移
3. 音声の種類
モルモットは比較的幼い頃よく鳴きます。モルはメルが来る(1歳半位)までの間はご近所から苦情がくるのではないかと心配するほどよく鳴いていました。特に冷蔵庫の扉の開閉時によく鳴いていました。メルも同様です。レムは・・まだ幼いのでよく鳴きます^^
モルモットの音声に関してオノマトペ(擬音語や擬声語)で表現しているテキストをよく見かけます。ですがそれらの表現自体、あるいは、表現と感情との結びつきが不明瞭だったり快・不快どちらでもあり得る鳴き声だったりしませんか?
(ちなみに100頭以上のモルモットの音声と行動を結びつけ音声の機能をカテゴライズした研究なんてのもやや古いですがありますね☆)
ここではあくまで特定の状況における彼らの発声音を記述・掲載させていただきます。
☆モルを撫でたときの音声
モルは撫でられた際に、200 Hz程度の高さの音声を繰り返し発声していました。撫でられているときは抵抗することもなく手足などを伸ばし頭を傾け時には目を閉じ、気持ちよさそうに見えました。
☆レムを撫でたときの音声
レムは撫でられた際に、300 ~500Hz程度の高さの声で「グルグル」と唸ったり1 kHzほどの高さの声で鳴いたりします。じっとして体を伸ばしたりあくびをしたり目を細めたりしているので気持ちいいのかなと思います。
☆メルをブラッシングしているときの音声
メルはブラッシング時、3 kHz近い高さの声で鳴いていました。頭以外の場所をブラッシングするときよく鳴いていた。やや苦しそうに見えました。
☆モルをブラッシングしているときの音声
モルはブラッシング時、800 Hz程度の高さの声で鳴いていました。頭や背中のみならず腹部をブラッシングしていてもじっとしていることが多かったです。体勢によっては苦しそうでした。
☆レムをくすぐっているときの音声
レムはくすぐられると2 kHz以上の声で鳴いたり500 Hz程度の声で唸ったりします。不快かはわかりませんが体をくねらせ足も動かしているので苦しそうに見えます。
☆帰宅時のレムの音声
レムは私たちが帰る(ドアを開ける)と700 Hz程度の声で鳴きます。餌が欲しい時にも同じ鳴き方をします。
☆レムを急に撫でたときの音声
レムは急に撫でると2 kHz以上の高い声で鳴きます。話しかけてからそっと撫でると鳴かないことが多いので驚いているのかなと思います。
4. 行動・トレーニング
「モルモットは人懐こい、と聞いたけどなかなか懐かない・・」、「モルモットから近づいてきてほしい・・」といったことはありませんか?
私たちヒトも「人それぞれ」なようにモルモットも一概に人懐こいわけではありません。現に、うちのモルはとても人懐こかったのですが、メルとレムはなかなか懐きません。メルに関しては亡くなるまで懐きませんでした。
ちなみに「懐く」とは、空腹か否かに関わらず「自ら筆者の元に寄ってくる」、「ケージから顔を出す」、「著者が頭を撫でても警戒音を出したり避けたり跳ね除けたりしない」といった行動・状態をここでは指します。
レムとの距離をもっと近づけたい・・
そんな思いで日々色々と試みています。
例えば、毎日のお掃除中、レムはうちに来た時から、空腹時であれば著者の身体(膝など)に手を置いてきます。場合によっては著者の身体を噛みます。
この「膝に手を置く」という行動を「膝に乗り著者のお腹などに手を置く」という行動に変容させることを試みました。具体的には、Figure 4のように
(1) 膝に乗ったらエサをあげる(乗らなければあげない)
(2) 1が確立したら膝に乗っただけではエサを与えずお腹に手を乗せるようになったらエサをあげる(実際には名前も呼びまくる)
(3) どんなに噛まれてもエサを与えない。
Figure 4. 「懐かせる」手順